関 始 Hajime Seki

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暁は鈍色 やがて朝陽
光は巡り 水面に青を映す
その狭間にて 七十年
五体が透き通る 空気の中
路傍に身を伏せ
息を凝らし 朝露の彩を待つ
永遠の一瞬 まさに人の世

始まりは老犬との早朝散歩。ふとしゃがみ込んだ道端に見つけた煌めく小さな光、それは朝陽に輝く白露の光でした。さっそくフルサイズデジタル一眼レフで撮影を始めました。思えば写真好きの父の手ほどきで、少年時代から趣味としてきた写真でしたが、このマクロの世界は写真生活50年にして初めて踏み込んだ新しい発見でした。
  
氷点下になると霜が凍り、枯れ野に音を奏でます。舞い降りた明け方の春雪は、結晶となりオオイヌノフグリを飾ります。蜘蛛の糸はみごとな数珠を繋ぎ、青草は生命の息吹を伝えてくれます。なにより真冬の朝に偶然出逢った、流れに浮かぶ水滴の氷に心を奪われ、「氷砡(ひょうぎょく)」と名付けて、幾度も撮影を重ねました。舞台は自宅から半径1.5キロ以内。路傍に身を伏せ撮影をしている姿に、通りがかりの人が心配して声をかけてくれます。そんな有り難く身近な場所にさえ、自然が織りなす感動のシーンが存在しています。
 
2020年世界規模のパンデミックにより我々の生活は一変しました。地球温暖化による天災や繰り返す地震、人類は明日の命さえわからない日々を暮らすようになりました。そんな中で図らずも、自費出版で写真集を製作したことには、私なりの理由があります。
「瞬彩(しゅんさい)Water Color」と名付けたこの一冊には、奇跡の一瞬をとらえた日常が、色を纏い、流れるように掲載されています。光と水は地球生命の源。特に植物は、人類に寄り添い命を育む役割を担っています。ページをめくるごとに、音楽を感じたり、静寂を愛しんだり、お好きなスタンスでお楽しみください。そしてなによりこの写真たちが、コロナ禍を生きる現代人の、心の癒やし、命への希望になれれば幸いなのです。 
 
齢七十を過ぎてもなお、明日の出逢いに、ときめく思いを繋いでいきたい。そして私は今朝も早朝散歩に向かうのです。

皆様もどうかお元気でお過ごしください。
 

2021年3月 関  始

 

 

 

BOOK

ブック

瞬 彩 Water color

写真:関 始
企画・ブックデザイン:宮原あや
プリンティングディレクション:広瀬正周
進行管理:山崎紀子
編集・制作:信濃毎日新聞社出版部
B5判横変 並製 208ページ
定価:3,850円(税込)
 
 

PROFILE

プロフィール
 

関 始 Hajime Seki

ノスタルジックカーフェスティバル 実行委員長
信州ハンドクラフトフェスタ 実行委員長
ノスタルジックカーTV2&4メインキャスター
ウイングインターナショナル株式会社 代表取締役

昭和24年 松本市生まれ。
松本美須々ヶ丘高校卒業後、関西大学在学中の21歳の時、1年7カ月にわたって アメリカ合衆国をバイクで放浪。大学卒業後、生命保険会社勤務を経て、30歳で株式会社ウイングを設立。大型二輪車販売を手掛け、長野県内外で8店舗を展開する。
40歳で販売会社を分社化し、長年の夢であったイベントを主催。ウイングインターナショナル株式会社を設立。アナログをテーマに「ノスタルジックカーフェステイバル」、「信州ハンドクラフトフェスタ」を長年にわたり開催している。
また、社会人に門戸を開放した信州大学大学院経済・社会政策研究科の一期生として入学、修士号を取得。人生で一番勉強に勤しんだ。
62歳からYou Tubeで「ノスタルジックカーTV2&4(毎週木曜日)」の配信を開始。以来10年間継続してきた。フォロワー数は2万人、生放送視聴者4万人を超える。
少年期からカメラに親しむ。旅行も好きで国内外の撮影点数は10万点を優に超える。58歳頃、散歩の途中で偶然見かけた露の魅力に開眼、マクロ写真撮影にのめり込む。
松本市在住。

MESSAGE

メッセージ

  瑞々しい「朝露」にフォーカスした、光と水が織りなす美しい世界を存分に堪能させていただき、身近な日常の中にある自然のきらめきに心癒やされ、明日に向かう活力が湧いてきました。
 新型コロナウイルス感染症の影響により、私たちの生活は今大きな制約を受けています。関様におかれましては、このような状況下でご苦労の多い中、「ながのノスタルジックカーフェスティバル」や「信州ハンドクラフトフェスタ」などの開催にあたり、楽しみにされている皆様の安全安心を第一に考えたイベント運営をいただいておりますことに、この場をお借りして心より感謝申し上げます。(文章より抜粋)
 
令和3年4月吉日 長野県知事/阿部守一さま

ノスタルジックカーTV2&4の顔である関始さんから写真集が贈られてきました。
冬ならではの透きとおるような美しい空気感を体験できるマクロの世界の写真集です。撮影を開始して10年余。撮り続けてきたからこそ成り立つ作品の数々。動画や映像が氾濫している昨今ですが、写真だからこそ伝えられる世界観を見せていただきました。

 
写真家/小川義文さま
株式会社小川義文事務所

いやぁ、お世辞抜きで良いです。ひととおり拝見しましたが 一日一枚、じっくり見ていきたくなりました。
自然の中にある根源的な美と自由、制約、そして儚さと永続性を知ると、人間が作り出す美なんてものは、まだまだ未完成だなと思ってしまいますね。だからこそ 写真を撮ることも、アートも工芸も、そしてデザインも、一生をかけてやるだけの甲斐があるのかも知れません。ありがとうございました!
 
自動車評論家/西川 淳さま

関さん、ご出版おめでとうございます。
てっきりクラッシックバイクとか、ノスタルジックカーの本なんだろとおもっておりました。が、見てびっくり、何なの?この繊細で、幻想的で、見たことのない世界は・・・
開拓者、チャレンジャーのイメージだった関さんが、急に芸術家になりました。しかも、「星の王子さま」を思わせる芸術家です。
そして、この写真集は、デザイナーの宮原あやさんとのコラボ。宮原さんには、私も2冊のレシピ本を手がけていただいているので、楽しみにしてましたが、さすがですね。写真の中に散りばめられている、宮原さんの素敵な言葉達も、さらに写真を引き立てていると感じました。
今回の写真集で、関さんの全く違う顔を見せていただきました。きっともっと違う、びっくりするような才能が、まだまだ関さんには秘められているのだと思います。これからのご活躍も楽しみにしています。
 

クッキングコーディネーター/浜このみさま

「瞬彩」が配達されたよ。
ありがとう、凄い写真の数々、感動するものばかりだ。
少し興奮する.......これからも撮り続けて、みせてくれ。
Fさま

手にした瞬間思わず 抱きしめてしまいました。日々の積み重ねは勿論の事、企画・ブックデザインを手掛けて下さった方を初め、多くの人々との繋がりがあればこそ完成に至ったのでしょう。関さんのお人柄ですね。コロナ禍で暮らす日々も、この写真集にどんなにか癒される事でしょう!ひとりでも多くの方に見て頂きたいと 願っております。   Mさま

TVCM

abn 長野朝日放送

 瞬彩 15秒CM

Stanton Lanier 演奏の流れるような音楽に乗せて、写真集に掲載の写真が紹介される15秒のCM
 

ナレーション

それは、水と光が織りなす幻想的な世界。
身近な自然の中で育まれてきた尊い一瞬を、
写真家「関 始」氏が撮り続けた感動の写真集。
「瞬彩」好評発売中

地球を守ろう!プロジェクト30秒CM

平井大の歌うイメージソングに乗せて、朝焼けから始まる光と水の煌めきを、
「放送を通じた地球温暖化防止」を訴えるabnの取り組みにあわせた30秒CM
 
写真集「瞬彩」の中から8カットの写真が紹介されます。


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